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ブラックボックステスト [プロジェクトマネージャ]

プログラムのロジック部については見えない箱=ブラックボックスとして、外部仕様通りに実装されているかどうかにだけ的を絞ったテストケースを設計する技法です。
外部仕様に基づくテストを実施するため、他人が作ったプログラムの検証や、顧客が受入れテストを行う場合は、原則ブラックボックステストになります。

★同値分割
入力値の範囲を幾つかのクラスに分割し、分割したクラス毎の代表値をテストする値とします。
例えば、年齢のチェックで、20代だけを正しいデータとして処理するプログラムがあったとすると、同値分割により、15歳、25歳、35歳の三つのデータ(クラス)を作成します。そして、三つのデータのうち25歳だけが正しいと判断されたときのみOKとします。
境界値付近の判定条件にバグがあった場合には検出できません。

★限界値分析
同値分割のようなクラス毎の代表値ではなく、クラス毎の境界値をテストする値とします。
  1. 上限値
  2. 上限値を一つ超えた値
  3. 下限値
  4. 下限値を一つ超えた値

例えば前述のプログラムで限界値分析でテストするとき、19歳、20歳、29歳、30歳の四つのデータが必要になります。
限界値分析では<と<=のバグを発見できるため、改ページ処理やレンジチェック(範囲チェック)の検証では必須になります。

★原因結果グラフ
入力(原因)と出力(結果)の関係をグラフで表現したものです。入出力がで、因果関係のある節同士をで結んでいきます。更に節間の論理的な関係(AND、OR、NOT)を付記していきます。
視覚的に表現した後は、原因と結果の関係を確認しながら決定表(デシジョンテーブル)に展開していきます。

★エラー推測
エラーの発生確率が高いテストを推測してテストの値とします。
経験者による豊富な知識・経験・想像力・洞察力などが必要ですが、前述までの技法で検出できなかったバグを検出することができます。基本的には他の技法と併せて使用します。




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